出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ14)

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《渡辺side》

俺の家に着いて、ひとまずリビングのソファに座る。

みんなにお祝いしてもらって、相当うれしそうだったAを見て、めちゃくちゃホッとした。

俺が一番最後に合流することになったけど、他のメンバーのおかげで寂しくなかったと思うから。

渡辺「うれしかった？」

『めちゃくちゃうれしかった！』

渡辺「遅くなってごめんね？」

『ううん、来てくれてありがとう』

めずらしくAから抱きついてきてくれて、めっちゃキュンとした！

渡辺「マジで30歳になった？」

『なった！笑』

渡辺「可愛いね〜」

『可愛さで言ったら、翔太に負ける〜』

渡辺「当たり前だろ(笑)」

『当たり前なのかよ(笑)ていうか、いつでも結婚出来るよ？』

渡辺「マジで！？…いいの？」

『まぁ30歳なったら、急に結婚するって言ってるから大丈夫じゃない？笑』

渡辺「…Aより俺のほうが叩かれる気しかしない！」

『大丈夫！私が守るから』

渡辺「えぇ？俺が守るんじゃなくて？」

『まかせときなって(笑)』

渡辺「頼もしいな！」

『あはは(笑)翔太、シャワー浴びておいで？私、台本読んでるから』

渡辺「ん、ダッシュで上がってくる」

俺が気を遣わないように、声をかけてくれるところも好き。

俺、明日にでも結婚出来るけど？

ただ今の俺たちは、会社に報告するだけじゃ済まないよね。

いろいろなスポンサーさんとかとの関係もあるし、結婚するって大変だろうな。

俺と結婚して、Aが苦労するのも嫌だし、Aと一緒にいられない人生も嫌。

これって、俺のエゴなのかな？

いくら悩んでも、いつも答えは決まってる。

Aと一生一緒にいたいってことだけは変わらない！

お風呂から上がって、生まれてきてくれてありがとうを伝えて、2人でベッドに入った。

今日の夜は2人で過ごせるかな？