出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ20)

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《宮舘side》

俺と翔太だけが控室にいる、今。

聞きたかったことを聞く。

宮舘「そのリングって、Aとお揃い？」

渡辺「すげーな(笑)よくわかったね？」

宮舘「Aが幸せそうに眺めてたから」

渡辺「ふははは(笑)」

宮舘「意味的にも遠からずって感じだし」

左手の小指は夢を叶える、恋人が欲しい、片想い成就みたいな意味だよね。

2人の夢は結婚だし、ピッタリじゃん。

渡辺「なぁ、涼太」

宮舘「ん？」

渡辺「俺とAだったら、どっちがSnowManに必要？」

宮舘「そんなの聞かなくても、当たり前にどっちも必要でしょ」

渡辺「俺のせいでAがいなくなったら、恨まない？」

宮舘「………」

翔太の苦しそうな表情を見て、簡単に答えたらいけない気がした。

宮舘「何を言いたいのか、きちんと説明してくれる？」

渡辺「Aは俺と結婚したら、遅かれ早かれSnowManを辞めたいって…ジェンダーレス女子として認知されてて、妊娠出産で活動休止しちゃったら、受け止めきれないファンの人たちが荒れるかもしれないからってさ」

宮舘「なるほど」

渡辺「Aの前では納得したふりしたけど、俺のせいなんじゃないかって思っちゃって…」

翔太の気持ちもわからなくはないけど、Aは翔太のせいだとは思ってなさそう。

むしろ、前向きに考えてだした結果じゃないかと思う。