出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ33)

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《渡辺side》

ご飯を食べた片付けをして、ソファに並んで台本を開く。

同じクールにドラマに出てるメンバーが4人。

俺たちもだいぶ売れてきたかも(笑)

大晦日の配信もたくさんの方に観ていただけて、マジ感謝しかない。

渡辺「A、めちゃくちゃイケメンだったな」

『久しぶりの連ドラだから、気合い入ってるし(笑)』

渡辺「俺も負けないくらいイケメンだからな！絶対観てよ！」

『観るよ(笑)』

テレビでは見せない笑顔のAを見つめる。

『なに？』

渡辺「俺には？」

『え？』

渡辺「かっこよくキスするんでしょ？あの子と」

『…んと？』

久しぶりに見た、Aの全力のキョトン顔。

キョトン顔も可愛くて好き！

渡辺「ドラマで観る前に、俺にもしてほしい！」

『はい？訳わかんないから(笑)』

渡辺「あきらめない！！」

『あきらめて？』

渡辺「やだ！！」

『………やだ！！』

押し切ろうと思って駄々をこねたら、駄々をこね返された(笑)

渡辺「無理？」

『…普通に恥ずかしい』

渡辺「なんだよ、その可愛い理由は(笑)」

『翔太の前では普通がいい』

理由が可愛いし、無理強いは無理そう(笑)

渡辺「プライベートは普通がいいよね」

『うん』

渡辺「じゃあ普通に俺からキスする」

『それなら大丈夫』

ーチュッ

渡辺「明日も頑張れるわ」

『私も頑張れる』

2人で微笑み合って、くっつきながら台本読みをした。

明日はAより早く帰ってこれるかな？

家のこと、俺もしたい！

料理はやっぱり出来ないからAに頼っちゃうけど、時間に余裕があれば惣菜とか買って帰ったりもする。

惣菜もめちゃくちゃ美味しいし、使えるものは使わないとね！

よし、覚えたら寝よう。