出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ42)

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《深澤side》

焼肉を食べて、デザートも食べて、車に戻ってきた。

『行き先は？』

深澤「イルミネーションを見に行きます！」

『おぉ…寒いじゃん…』

深澤「え？うれしくないの？」

『ん？楽しみだよ！寒いのが嫌なだけ(笑)』

深澤「でも冬しか出来ないことをしたかったの！」

『ありがとう』

深澤「運転、お願いします！」

『はーい』

ちょっと遠くに行くけど、俺は運転出来ないじゃん。

『辰哉は本気で免許取らないの？』

深澤「いつも取らないとな〜とは思ってるよ」

『デートの度に彼女に運転してもらうことになるじゃん』

深澤「Aは彼氏が免許持ってないと嫌？」

『本人が生活に困らなければいいんじゃない？』

深澤「デートの度に運転するのめんどくさいな〜って思う？」

『私は運転することが好きだし、わりと得意だから苦にならないよ！でも、世間の女の子はそうじゃない子も多いと思う』

深澤「俺、Aと結婚する！」

『いや、結婚する人は免許持ってて欲しい』

深澤「えぇ！？」

『子育てするのに免許はあったほうが便利じゃん』

深澤「めっちゃ現実見るやん…」

『だから、辰哉も免許取れるといいね(笑)』

優しい笑顔で、免許取れって言われてる(笑)

まぁいつも運転してもらうのは申し訳ないとは思ってるんだよ？

すぐに助手席で寝ちゃうけど(笑)

翔太もペーパードライバーのままだと、Aに怒られる日が来るぞ(笑)

翔太みたいに、免許持ってても運転しない人もいるんだからな〜。