出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ46)

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《阿部side》

阿部「クランクアップしたら、髪色変えたら？」

『えぇ？伸ばすのに傷むのやだー』

深澤「頻繁に髪色変えるの好きじゃん」

『それはショートだと傷んだ毛先を切れるからだよ』

岩本「気にしてたんだ(笑)」

『指通り悪くなったら、いつもバッサリいくんだよ』

目黒「まめに切ってるじゃん」

『うん。傷むからね』

確かにブリーチばっかりしてたら傷むよ(笑)

Aはハイトーンカラーのイメージだもん。

『伸ばすなら傷ませたくない』

目黒「そのうち切るな、これは」

『ふふっ(笑)』

渡辺「何しても可愛いことに変わりはない！」

『じゃあ切っていい？』

渡辺「ダメ！」

『翔太のバーカ』

渡辺「バカだもーん！」

『阿部ちゃん、ジュース買いに行こう？』

阿部「え？あ、うん」

渡辺「おい！」

目黒「しょっぴー！」

Aを引き留めようとした翔太を、瞬時に止めるめめ。

俺はAに腕を掴まれて、そのまま控室を出た。

阿部「怒ったの？」

『ううん、怒ってはない(笑)ただ可愛くなりたくない』

阿部「…ブランディングが気になる？」

『私が可愛いを売りにしだしたら、意味わかんなくない？』

拗ねた顔で見上げられると、十分可愛いんだけど(笑)

ていうか、今のAは髪が短くても可愛いと思う。

翔太と付き合い始めて、いい意味で変わったもん。

だいぶ人間らしくなったというか、感情を素直に出すことが増えた。

そのおかげでAの可愛い部分を見る機会も増えた。

たぶん本人に自覚がないんだろうな(笑)