出来ることなら隠れたい…⑥ (ページ50)

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《渡辺side》

控室に入ると、仲良くおしゃべりしてる彼女と弟を発見！

渡辺「それ、どうしたの？」

目黒「Aからもらった！」

『遅くなったけど誕生日プレゼント』

渡辺「…ふーん」

目黒「今度2人で俺んちで宅飲みするから」

『その時に使うためのグラスをプレゼントしたからね』

渡辺「…そう」

別に怒ってる訳じゃないけど、俺じゃない男と約束してることがおもしろくない。

ていうか、宅飲みまで想定してプレゼントを選んでることがおもしろくない！

目黒「しょっぴーって、ホントにわかりやすいよね(笑)」

渡辺「はぁ？何がだよ？」

目黒「そんなに嫌？俺とAが宅飲みするの」

渡辺「…まぁ、おもしろくはない」

目黒「俺、弟なのに？」

渡辺「…弟でも男だろ？」

目黒「しょっぴーと過ごす時間が増えて、俺は姉ちゃん不足なの！たまにはいいでしょ？」

渡辺「………」

こういう時だけ、姉ちゃん呼びかよ！

いつもAって呼んでるくせに、たまに姉ちゃんアピールしてくんだよな(笑)

しかも上目遣いでお願いしてきやがって！

渡辺「ちょっとだけだからな！」

目黒「ありがとう」

俺が引き下がると、Aに似た笑顔で微笑んでくるのも卑怯。

性別が違うだけで、マジで顔は似てるんだよな〜。

俺、何気にめめの笑顔と上目遣いに弱い。

マジでAの面影ありすぎて、思わず許しちゃうんだよね(笑)

誰かめめの顔を変えてくれ！

まぁめめの隣にいる時はちゃんとお姉ちゃんをしようとするAも可愛いし、たまにはいいか。

俺からすれば、どっちも可愛いことに変わらない(笑)

たまには水入らずの時間も欲しいよね！